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「…ヌナぁ…」





「………」





只今

とても

気持ちよく…




もうすぐで


寝てきそうに


なっているのですが…






程なくして



彼が
私の手にあるコーヒーカップを
外してくれた…



『コトッ』

そっと
カップを置く音がする





やん

うん…

ありがとう…







「…ヌナぁ…」






えー…

なに…



「………」




このまま


寝かせてくれるんじゃないの…






「…ねー…ヌナぁ…」






「………んー…」




彼の大きな手で
私の手と指を絡めるように
繋いできて


私の手をにぎにぎしてくる…



そして

繋いだ手を
彼が
自分の
口元に持っていって…





『…チュ…チュ…』





私の手の甲…



私の指の1本ずつ…



何かの儀式のように…



音を立てて…



彼の唇をつける…





私は
目を閉じたまま




彼の唇の柔らかさ…



温かさ…



を感じ取っていた…








そして

彼は唇を

私の手の甲に

押し当てたまま…












「…ヌナぁ…僕…お腹すいた…」






 

「…………」








…ですよね…



そんな事だと思いました…

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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年6月30日 12時

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