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『バン!!!』
ふたりに跡が見つかって
『なんの跡か』とか
『誰にされた』とか
質問攻めされた…
ふたりに凄い勢いで
詰め寄られて…
恥ずかしいのと
なんて答えたらいいのか
分からなくて
困っている時に
タイミングよく
リビングに
リーダーが入ってきた…
私は
隙をついて
逃げるように
この部屋に逃げ込んだ…
「…ヤー!ヌナ!そんな閉め方したらドアが壊れるでしょ!!」
部屋の持ち主が
怒ってるけど…
私は
ドアのところで
何も返事もなく
俯いて
立っているだけだった…
…
…
僕のライフワークであるゲームを
部屋で楽しんでいたら
突然すごい音がして
ドアが閉まった…
驚いて
ドアの方をみたら…
いつもと感じの違うヌナが
俯いて立ちすくんでいた…
オモオモ…どーした?
ヌナは…
中途半端に髪の毛を結んで…
前髪には
見覚えのある
ぬいぐるみのついたピンを
留めている…
服は…
パジャマ?…
ワンピース?…
よくわからないな…
俯いてるし…
ヌナが両腕で自分の事を
『ギュッ』と抱きしめるようにしているから
よく見えない…
「…ヌナ…これ…」
って言いながら
僕はその辺にあった
薄紫のジップパーカーを手に取って…
ヌナの肩に
着せるようにかけた
ヌナは今にも泣きそうな…
いや…
泣いちゃってるな…
それに
八の字眉毛の
困りきった顔をしてて
恥ずかしかったのか
真っ赤な顔で
僕の事を見上げてきた…
『何があったのか?』
とヌナに聞く前に
『…トントン」
誰かが
僕の部屋のドアを
控え目にノックした…
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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年6月30日 12時