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『…トントン』



また誰かが
さっきより
ちょっと大きな音で

ドアを
ノックしてきた





僕は
ヌナを自分の背中に隠して



ドアから
顔だけをそっと覗かせた




…あー

オモオモ
…どーした?




うちの最強マンネと
いつも笑顔で希望の子…



2人揃って
僕の背中に隠れている子と同じ
八の字眉毛の
困った顔をして
僕を見てる




その2人の向こうには
リーダーが
首を傾げて
僕を見てる…





…んー?



これは…

どーしたものかね…?





とりあえず
僕は何も言わず
2人に
目だけで
合図を送ると
部屋に戻った



そして
ヌナに
薄紫色の僕のパーカーの
袖を通させ
着せると


パーカーの
ファスナーをきっちり上まであげて
フードもすっぽり被せた


さすがに
僕の服は
ヌナには
大きくて
ワンピースみたいだけど…


ヌナは
黙って
僕にされるがままでいた





んー
…なんか
物足りないな、、




…そうだ、、、




僕は
被せたフードの紐を
『ギュッ』っと
引っ張って
顔だけ丸く
見えるようにした



まるで

そう…

てるてる坊主みたい



うん♪

面白い♪





でも
ヌナの顔は
晴れないままで
頬を膨らませて
下唇が前に出てる…


.

.



仕方がないな





久しぶりに
ヒョンが長男らしく
みんなに
手料理でも
振る舞ってあげましょうかね




「…ヤー、ヌナ、お腹空いてない?
今から僕がヌナの好きな物
何でも作ってあげるからね♪」




僕はヌナが
一瞬
嬉しそうな顔をしたのを
見逃さなかったよ

食いしん坊なのは知ってるからね





それでは〜

みんな〜

一緒に

キッチンに行きますよ〜

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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年6月30日 12時

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