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「へ?」
『へ?』って…なに
いい大人の女の人が言うかね?
そして…どうも俺の距離感がおかしかったみたいで…
ヌナが驚いて背後に後ずさったら…
きれいにそびえ立っていたタオルの塔達が…
見事なまでに総崩れしてしまった……
あー…
やば…
さすがにやばい…
良かれと思ってやろうとした事が裏目に出たな…
これはやらかしたみたいだ…
俺は、ばつが悪くなって
そそくさと靴下の山の前にどかっと腰を下ろして…
対同士になるように
あれやこれやと比べながら合わせてみたりする…
ちらっとヌナの方を見ると…
呆気にとられていたヌナは…
我に返ったみたいで…
「ふふふ、すごい!全部きれいに倒れたね!」
なんで?
なんか笑ってますけど…
「…ごめんヌナ」
とりあえず
手短に謝ってみる
「えー、なにが?
こっちこそありがとう
ごめんね手伝ってもらって
それにしても、さっきのすごかったねー!
全部バーンって!」
本当に楽しいのか…
早口でめっちゃ喋ってますけど…
それからヌナは
「うふふ」ってひとりでくすくす笑いながら
てきぱきとタオルを畳んでいる…
俺も苦戦しながら何とか終わることができた…
こんなのは悩んだらダメなんだよ!
ぱっぱっとしないと!
「ちゃら〜ん♪」
って言うヌナ方を見たら…
さっきよりまた一段と高く積まれた
タオルの塔がそびえ立っていた…
そしてその前に
ドヤ顔のヌナが両手を広げて
ポーズをとっている…
オモオモ…
いやいや…
なんかもうすでに倒れそうですけど…
それ…
あっ!
あーーーあーーー
言わんこっちゃない
やっぱりそのグラグラしてたタオルの塔が
ヌナ目がけて倒れてきた…
俺は咄嗟に
ヌナの腕を引っ張って
自分の方に引き寄せた…
…
…
……俺の腕の中にいるヌナ…
…
…
…『ムニ』として
めっちゃ柔らかい…
あれ?
なんか女の人って
もっとこう
細くて…
『ギュッ』としたら
折れちゃいそうな…
感じだったような……
…『ムニムニ』
俺は一瞬の間に
それを感じ取ってしまった…
そして
もうする必要は無いのに…
もう一度だけ…
俺は『ギュッ』と少し腕に力を入れて
ヌナの感触を
味わった……
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作者名:名無し85203号 | 作成日時:2023年6月30日 12時