俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ11)

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229 いいですか… ページ11

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ジョングクくんが居なくなった部屋で、ため息をひとつ。フゥ…外が明るいうちに帰らないと…

後片付けを済ませたら、服はギリ乾いてた。携帯を鞄にしまおうとしたら静かな部屋で鳴り響く。

ジョングクくん…！

JK「Aさ…ん？」

「ジョングクくん！」

JK「あの…んと」

「どうかした？」

JK「の…もう１つ部屋あるじゃないですか…」

部屋…、ああ。筋トレのあの部屋か…？

JK「えと…散らかってるんで。その部屋なんにも無いし…ほんとのほんとになんっにも無いから？あの、」

「ん？何にも無いから？」

JK「ぜったいに…入らないで。」

絶…

JK「いいですか…」

…えっ

JK「絶対に。です…」

絶対に……
なにそれ急に何！？それ凄く入りたくなるやつ！いや寧ろ入れって意味！？って深読みしてしまうやつ、本気で気になるやつ！！

「…う、ん。わかっ」

JK「宜しくお願いします！…じゃ、もう会社着くんで」

「う、うん！はい！頑張って！」

あっけなく切れた携帯を見つめて、その扉を見つめる…
これは…中を見てしまったら鶴の姿のジョングクくんが「見られてしまっては仕方ありませんね‥」って月に帰る、あれかもしんない。

或いは昨夜の時空を越えた甘い夜が実は50年くらい経ってて、開けてしまった私がもくもくと煙に包まれてお婆さんの姿になっ…

「…忘れよう…忘れよう」

誰しも見られたくない事の一つや二つ…

「あ。そうだ…」

恒例になったメモを残す。紙は財布にあったけど、ペンがない。体温計がある棚をガサゴソ、ペン…ペン…あった！

ペンを取ると、横に挟まれてた四つ折りにされた紙がヒラ‥と床に落ちる。

「ん？」

掴むと、なんだか薄い紙。なんだこれ…？
何気なく広げて、目を見開いた…

「…！！！？」

こんいん……えっ、えっ！？
婚姻………届…！？

急いで畳んで…元あった場所がどこだかよくわからないけどペン立ての横に戻しておく。

心臓がバクバクしてる…

なぜ…婚姻届…？？

もしかして…そゆ人…居た…？
いや居ないよ、ジョングクくんは私が最…まてまて。いくらずっと憧れてる人がいたとしても、再会するまでずっとずーっと浮いた話ひとつ無いなんて、ある？

婚姻…縁談…結婚…婚活……
エンムスビ………そもそも…何でエンムスビしてたの…？ってそんな事より彼女っぽい子居たって考えるのが普通か…？？筋トレ部屋に…真実が………

「ちょっと…ちょっと落ち着こ？」

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