230 正方形の付箋 ページ12
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婚姻届を戻したペン立て隙間を眺めながら落ちつけ…落ちつけ…って独り言ブツブツ…
ん………？ん？
ペン立てにくしゃりと雑に二つ折りされた小さな紙切れが立ってて、考えるより先に手がそれを握ってた。
…これは…なんだ……
薄い水色の正方形のふせん。うちの会社にあるのと同じような事務用品っぽいそれをジ…と見つめて、ゆっくり…開く
“おはよう。先に会社行くね。”
……………………………。
斜めに雑に折られたふせんを、元の折り目の通りに折って、ペン立てに丁寧に戻す。
バクバク心臓がずっとうるさい。
これ以上ここにむやみに居座っては…いけない。
ジョングクくんの事はずっと前から知ってるけど…ジョングクくんの事を私は何も知らないのではないか…
女性らしい筆跡のメモ…婚姻届…開けるべからずの部屋…
「帰ろう！もう、帰ろうよ！！」
鍵…鍵ぃぃ！！裸のスペアキーを握り締めて、鞄にコートにマフラー！メモを残さずにリビングを後にする。最後に目に入った扉を無視してガチャガチャ、ガチャン！と扉を締めて鍵をかけた。
おつかれっしたあ!!!!って頭を下げて駆け出した外の世界は太陽は元気なのに耳が痛くなる寒さだ。
「さむっ！！」
一人で地下鉄に急ぐ。
現実は、温室なわけないんだよ！
恋愛は幸せだけなわけないんだよ！
元は他人の男女が互いを信じ合って、好きだけで寄り添って歩く道がどうも険しい道だってこと、何度も恋して、失敗して、別れてきたから、わかってるんだよ。
でもジョングクくんは、知らないかな…
信じる事の、難しさとか。
支え合う事の、難しさとか。
一緒に歩くの…歩幅が微妙にズレるとどんどん離れるんだよなあ。とか。
「もしもーし、ヨナァ〜！？」
YN「はーいはいはい」
「めっちゃ忘れてた！今日さ！」
だけど、
YN「え？今日じゃない、明日だよ。明日の12時」
「ああ、あぁ、そっか！１日ずれてるか」
YN「なになにー、朝帰り？もう朝じゃないけどっ！」
だけど、険しい道も
片思いよりも二人だと何倍も幸せだよね。
「明日ね！話いっぱいあるよ、」
YN「話？…あー、ハハ！楽しみにしてる、あっごめん私戻るね」
「わ、こっちこそごめん！、また明日！」
二人なら、ジョングクくんなら…大丈夫。
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モブまさか
モブ帰ってるなんて
モブ言わないよな?
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madakoh(プロフ) - こわいこわいこわい！ (4月7日 21時) (
レス) id: a80da44b6d (このIDを非表示/違反報告)
ななナル(プロフ) - やべーやついたよ😨 (4月7日 19時) (レス) @page50 id: a7e1f55ff6 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - なしおめ！！！！！ (4月7日 19時) (レス) id: f825413662 (このIDを非表示/違反報告)
pumpkin(プロフ) - やっぱやばいやつだったか。あいつ (4月7日 19時) (レス) @page50 id: 3dc2269bbe (このIDを非表示/違反報告)
miitae(プロフ) - 大丈夫だもん。絶対絶対大丈夫なのわかるもん。 (4月7日 18時) (レス) @page49 id: 9a95ec554a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：王様じゃんぷ
| 作成日時：2024年2月10日 15時
