俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ19)

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237 届いた招待状ページ19

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JK「お昼まだっすよね？」

「うん。まだ」

JK「なにが食べたい？」

ルームミラーを確認しながら、目をキョロっと動かして車線変更するジョングクくん。

「なにが…かあ。ジョングクくんは？」

JK「Aさんが食べたいもの」

「いつもそーゆー…」

JK「ハハ！Aさんが作ったもの、って言うよりマシじゃん」

「もぉー！！それ言われたら本気で辛いよ」

JK「なにがいー？」

ハンドルを指でトントンしながら、道沿いの店を眺めながら言う

JK「早く決めなきゃ俺が行き先決めるっすよー」

「ジョングクくんどこ行きたいの？」

JK「…どこ行きたいと思います？俺は食べたいものはひとつです。一番おいしい大好きな…」

信号で止まった。ジョングクくんの手が伸びてきて、私の膝の手に触れる

JK「まあ。夜まで我慢しますけど。」

…なに。って聞きかけて辞める。
ジョングクくんのストレートな言葉はお昼の時間にはそぐわない。

「察した」

JK「言わせて下さいよ」

「いや。言わせない。」

JK「チキン一択っす」

チキンかよ！！！！！！！
自分が恥ずかしいじゃん！！！

信号が変わり手がハンドルに戻る。

JK「鶏肉って最強だと思うんすよね。たんぱく質とか栄養面だけじゃなくて」

「あ！…じゃあさ。前は焼いた鶏だったから蒸し鶏にしようよ。ポッサムは！？」

JK「…フフ。じゃあポッサム包んであーんしに行きましょう！」

ニコニコしながら可愛い事言ったジョングクくんは「個室、ポッサム、高級」ってナビに声をかける。ナビは‘およそ18キロ先ポッサム専門店チョルテ’と答えた。

「高級？」

JK「どうせ行くなら高級がいい。初デートの場所は？って聞かれたら堂々と答えられます」

誰にもそんなの聞かれないけどね？って思うけど、可愛いなあ…って口元が緩む。「週末にしか行けないし。月に数回しかないデートくらい美味しいもの食べさせてあげる」って真顔で私を見つめた。

嬉しい気持ち、可愛く表現出来れば良かったのに。
ポカンと見惚れるだけの自分になるから、悔しい。

暫く話しながら車を走らせる。

JK「そうだ、Aさん携帯みました？」

「見てないよ？」

JK「見て下さい」

携帯…？
そう言われて見るとトークアプリにユンギさんから通知がひとつ。

「ユンギさん？」

JK「そう。それ開いて」

「おぉっ…！？」

花に縁取られた画像。
男女の後ろ姿が手を繋いでhappyweddingと書かれてた。

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