俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ21)

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239 わくわくするページ21

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「いただきます！」

JK「お酒呑めないの残念っすね。いただきます。」

落ち着いた雰囲気の個室にキムチ、コチュジャン、サンチュ、エゴマの葉とかが机いーっぱい並ぶ。お肉とキムチを葉に包み込んで、パク！と食べる。

おいしぃ…！！

「ン。そーだ、ジョングクくんなんでヨナの美容室、わかったの？」

JK「SNSで飛んだらすぐでしたよ」

同じく葉に包んだポッサムを口に入れて、モグモグするジョングクくん。

JK「てかポッサムは鶏じゃなくて豚っすね。んーっ、うん。美味しい、」

「ん？そうか。これ豚か…！」

JK「…いますよね、味に無頓着な人。しょうが焼き食べながら何肉？とか言う人」

「…私は豚肉か鶏肉くらいわかるしぃ！」

JK「じゃあプルコギは？」

「……鶏？」

JK「………まじっすか」

「豚だ！…あれ、牛肉？」

モグモグするジョングクくんが、ゴクンと飲み込む

JK「……ヤバ」

「マジで引いてる顔しないで？」

JK「マジで引きますよ、どう考えても鶏じゃない」

水を飲んで首を振って

JK「料理して欲しいとは思わないけど、鶏と豚と牛の違いぐらいわからないと大人としてどうかと思いますよ」

ぬぐぐ…
久しぶりの辛口ジョングク…

「こうやって少しづつ、やな所とか見えてくるのかもよ」

JK「かもしれないっすね、嫌ではないけど。驚く事は多そう。けどそれも楽しそうっす、」

片方のほっぺをポッサムで膨らませたジョングクくんが丸い瞳で私を見つめる。

JK「Aさんの事、嫌いなとこもいっぱいあるっすよ？…昔から。色んな感情になるし。……まあでもひっくるめてこれが恋なんだろうなーって」

モグ…モ…グ…って噛むのを…忘れてしまう。

JK「好きなんすよ、完璧じゃないのに。良い具合に全部が俺のツボを刺激するってゆーか、ハマるってゆーか。」

目をそらして水を飲む。
ジョングクくんは葉にお肉を乗せながら

JK「わくわくする。今日のAさんは、俺をどんな気分にさせるんだろうって、」

丁寧にキムチを添えて葉で包んだ。

JK「聞いてます？…出来た。あーん、口開けて」

誰かに愛された事はあったけど。

目の前で結構なサイズの塊を、口の中に突っ込みながら、自分も何故か口を開けて

JK「フフッ、美味しいですね～？」

って目を垂らすこの人ほど
真っ直ぐ無数の愛の言葉を届けてくれた人は、居なかった。

「……おいしい」

JK「かわいい。俺にも。あー‥して？」

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