俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ22)

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240 甘いデザートページ22

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サンチュにお肉二枚とキムチを乗せる

「あー‥ん」

腕を出す私も口が開く。「あむ！」とおっきなひと口で食べられて「ンン…でかふぎっふ…」って口元を押さえる顔を覗き込む

「おいし？」

ウンウン頷いて「幸せ過ぎるんすけど、対面の距離が遠くてムカついてきた」ってムフムフ笑う。

ああ、私も幸せ過ぎて…申し分ない。
満腹中枢が馬鹿になって二人で沢山食べた。

JK「Aさん？四日後はクリスマスですよ」

わかめスープをスプーンでくるくるしたら

JK「何かリクエストあるっすか？行きたい場所…欲しい物」

～ん…。
私もスープを手に取る

「いつもどうやって過ごしてた？」

JK「仕事っすよ、」

「学生時代は？」

JK「イブの夜彼女とどこいくー？って会話に入れなかった学生時代の俺にそれ聞きます？」

スプーンに乗るわかめに「クリスマスはピザの注文糞多いから地獄だったな」と呟く。

JK「クリスマスデート、ドレス買いにいきます？」

「平日だけど…大丈夫？」

JK「それ。俺も今言ってて思った。彼女出来たからって仕事は休みにならない」

はあ。とため息

JK「世の社会人カップルはどーやってクリスマス過ごしてんのかな…。仕事じゃん、イブもクリスマスも」

「うーん…」

どうだったか…

JK「…もしかして、思い出してる？」

「うん。ど…、あいやゴメン…思い出しても仕事だった」

JK「ほんとかよ」

「ほんとに。仕事」

JK「深夜まで？あの事務所で？」

「んっとぉ…」

JK「嘘下手なんだよお前は」

ムスッとしたら

JK「…プレゼント交換とかした？」

「聞かない方がいいよ、そーゆーのは」

JK「聞きたくないのにちょっと知りたい。遅くなっても…仕事終わったあと、逢いにきてもらってた？」

「寝坊助だからね？待てないよ」

JK「好きだった…？思い出したりする？」

「しないよ」

JK「嘘ばっか。はい、あー」

「忘れた！もう」

JK「あーん。今年のイブの夜はさ、」

最後のポッサムを口に運ぶ

JK「俺の家に帰ってきてよ」

！？と口からはみ出す葉を指で押し込んで喉が詰まって胸を叩いた

ゴホッ‥ゴフッ

JK「待ってなくていい。寝てていいから」

水…水！！

JK「次の日事務所まで近いよ、俺の家からだと」

「…お泊まり」

JK「…だめ？」

「…だめ…くない…よ？」

JK「……デザート食べたくなってきた」

「頼む？」

JK「そうじゃなくて。もっと大好きな甘いの食べたい。Aさんち…行こ？」

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