俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ23)

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241 じゃない所。ページ23

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私んち…

JK「デザート食べたい。梨もらわなきゃだし」

「ああ。梨…デザートにいいね」

JK「食べませんけどね」

「え？梨くらいしかデザート無いよ？」

JK「あるし」

「甘い物なんて固形チョコくらいしか無い」

JK「あるし」

……は？

ご馳走様でしたと立ち上がったジョングクくんを見上げる。

JK「鈍感なとこ。ほんとムカつくっす。行こ、」

立ち上がり私のすぐ傍までくると、手を出す。
綺麗な手を握って立ち上がればジョングクくんの香りがして指が絡んだ。

ジッと私を見下ろす

JK「…ついてますよ？ココ」

顎に手を添えて、ググと近づいて

JK「子供みたいに口の回り汚すのも好きじゃないっす、」

って。唇の隅についたコチュジャンを
ペロッと舌で舐めた。

「…っへ……！！」

JK「辛っ」

「ちょ…っ、とぉ！」

JK「ン？」

「誰か来たらどうするのっ…」

JK「スリル満点！ドキドキ？もっとします？」

「っし、ない！！」

JK「真っ赤。そうやってすぐ顔に感情でるとこも好きじゃないっす」

「感情…読み取れてないからね？ジョングクくん顔見て判断するけど、心の中は違ったりするんだよ？」

JK「じゃあ心の中までもっとわかるように、早くデザートタイムしよ」

「デザートタイムって？」

JK「デザートタイム何度も重ねたらもっと心の中までわかるようになる気がする」

「意味わかんないよ！！」

JK「馬鹿なんすか？」

「…ば…、馬鹿じゃ」

JK「フフ、怒ってる。行きましょ、大好きなデザートさん！」

って手を引く。

お昼をとっくに過ぎてランチしたからもう夕方になってたけど部屋は片付けてないし急な事過ぎて「今からドレス見に行く？」って言ってみたりした。案の定「行きません」とキッパリ断られる。

JK「ドレスはまた今度。沢山行きたい所もあるけど、全部また今度！」

と車を出発させたジョングクくんが「明日からまた仕事だから。日曜の夜は凄く短いです」と言う。限られた週末の時間は無駄にしてはいけない貴重な時間だと痛感する。

働く大人の宿命だ。

学生時代は土曜と日曜が嫌いだったのにな…って思い出した。

JK「高一の時の俺は、土曜と日曜は嫌いだったんすけど。月曜の朝は好きだった。今は月曜の朝が一番辛くなりました」

…同じ、って思っても
この共感は口にはしなかったのに

JK「Aさんも。……そうだっただろうけど」

って言っちゃう所は
ジョングクくんの好きじゃないところ。

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