俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ26)

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244 以外の気持ちページ26

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「ただの親切な人だと思うよ…？」

JK「実家が農園？でしたっけ。そんなの信じられます？」

「…信じるも何も、嘘つく理由ある？」

JK「ありますよ。近づく為なら嘘もつきます。Aさん誰でも信じ過ぎ。サクランボぐらいで簡単に喜び過ぎ」

「サクランボってゆーか、お裾分けの気持ちが嬉しいんだよ？それを疑うって…ご近所さんなのにさ」

JK「それ、お裾分けの気持ち以外の気持ちが含まれてんすよ」

…いや、
お裾分け以外の気持ちってなに？

ソファーの背もたれに、ハァと頭を抱えて凭れかかると「Aさんさ、ここセキュリティとかどうなの」って低い声で言う

「セキュリティはジョングクくんちみたいに整ってはないけど…部屋数多いし、」

安いし？まあまあ綺麗だし
繁華街から離れてて静かだし

JK「穴覗かないと誰かわかんないのもそうだし、誰でも入ってこれるし。女の人が一人暮らしする場所としては最低です」

「…心配性過ぎるよ」

JK「心配っすよ。心配性って鬱陶しがられても、俺はAさんが心配。」

ジョングクくんの気持ちはわかる。
わかるけど…

JK「簡単に開けて、そいつがいきなり部屋入ってきたらどうすんすか？男ですよ。果物だって安全って保証ないし。変なもん塗り込まれてたらどうすんの」

「いきなり部屋入ってこないし、変なもん塗り込まれてない。いつも甘くて美味しいよ？」

JK「ちょっとづつそうやって近づいてるだけだし、狙われてるかもとか、思わないんすか」

「思わない。ないもん。ただの下の階の普通の人」

JK「普通の人って、何も知らないっすよね？…果物なんて普通あげないんだって。住宅街でもないのに。絶対変です」

ジョングクくんだって
下の人の事何も知らないじゃん…

ソファーに凭れながら天井を見つめる横顔から目をそらした。「近所のおばさんかと思ったら若い男ってそれ。俺考え過ぎ？…や、気持ち悪過ぎだろ…」って冷静な声に、こっちも複雑な気持ちになる。

「普通の人だと…思う…」

ムクッと座り直して私を見つめた

JK「Aさんは俺の事も普通って思ってたでしょ、だけど俺はどうだった？…付き合った夜言ったっすよね？Aさんを想像して何度も何度も…」

「それは…！」

JK「いいですかAさん。想像以上に男は危険だし、想像以上に変態だらけだし、あわよくば…って思ってんの。それでなくともAさんは隙ありありだし騙しやすいし、動きも鈍い」

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