俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ35)

今日:39 hit、昨日:137 hit、合計:124,371 hit

252 サンタさん。ページ35

.

JN「ほら。見てみ、太ってきた！指の話。指の話しよう、指の」

ユンギさんと私はポカンとジンさんを見つめる。

「……ゆびのはなし？」

……指の？

JN「指が太っちゃったな～～え、お前らは？指ど？最近。ほら、お前らの指見せてみ」

YG「頭おかしくなったか」

「指どう？とは…？」

JN「えっ、ユンギは？ユンギは指ど？」

YG「……は？」
JN「指。何号」

眉をしかめるユンギさん。

YG「は？」
JN「指ぃぃ！！」
YG「指輪？」
JN「うん」
YG「は？」

JN「何号だ！！」
YG「指によるっすけど！！！」

JN「そう。まあいいやどうでも…」
YG「……あ゛？？」
JN「………Aは？」

……え？

「私？」

JN「うん、何号？」

…指……？

JN「あいや、何号とかどうでもいいけど、話の流れで聞いただけ、ハハ！！」

「は？流れ…」

JN「……で？」

……で？とは、流れ……とは？？？

JN「何号。」

「指輪……ですか…」

JN「いや、指輪とか断じて言ってない」

言っ…

「今人差し指についてるのは7…ですかね…9かな…」

JN「薬指は？」

「え？」

JN「……なな？きゅう……？」

「薬ゆび……？」

ジン……さん……それって…

YG「ジョングク…サプライ…」

JN「ん？何号？言ってみな兄さんに。今話の自然な流れで聞いてるんだ。言いなさい。」

ジンさん…
下手くそぉぉぉぉぉ！！！
ジョングクくんサプライズ台無しぃぃぃ！！！

んもぉぉぉぉ！！
もっと上手くしてよ！！
バレバレじゃないですかあああ！！

「……バレバレ…ですよ」

JN「バレバレ…って？」

「9なら…確実…」

JN「へええ～、ああ、ま、どうでもいいけどさあ、そんな事は！それより俺の指むくんでんのかなーって話だよね～～」

とかなんとか言いながらサササと携帯を握って
パタパタパタと触ったら「ふぅ。任務完了…」って満足そうに、珈琲を飲んだ。

YG「ジェーケー…お気の毒…」

「もっと上手く…して欲しかった…」

……………。

クリスマスを目前に
サプライズを知ってしまった…ぽいけど。

残念な気持ちより嬉しさが上回って仕事しながら目に入る何もついてない薬指を眺めてはムフムフ、ニヤけが止まらない。

早く早く、早く明日が来ないかなあ～って
少女みたいに、イブの夜を待つ。

思い浮かべるサンタさんは

“メリークリスマス。Aさん…”
って、照れながら笑った。

.