俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ39)

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256 うさぎ、兎… ページ39

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テレビをつけて、味のわからない高級そうなワインをのむ。
クラムチャウダーの味は完璧で、何気ない会話は穏やかで、ジョングクくんの横顔はカッコいい。

何もいらないからこの時が
ずっと平凡に続いてほしいと、心底願う。

JK「人気のペットランキングだって。」

「ジョングクくんは飼うなら何がい？」

JK「んー‥犬？やっぱ犬かな」

「吠えるからここでは飼えないね」

JK「…まあ。そっすね。Aさんは？」

「私も犬かな～…」

テレビのランキングの三位は犬で
二位は猫だった

JK「一位なんだろ…セキセイインコ？」

「犬猫をおさえて？違うと思う」

JK「わかった。袋モモンガっすね！」

「絶対違うよ」

JK「ああ、ハムスターか」

「ミニウサギ…だって！…わ、めっちゃ可愛いぃぃ！」

人気急上昇なのは
ミニウサギ、らしい。

JK「ほんとに可愛い。ぬいぐるみじゃん」

「可愛いぃぃ！」

JK「世話も楽なんですって。…見て、めっちゃ懐いてる！……ウサギも懐くんすね…」

「可愛いいいぃぃ…！…飼いたい」

テレビを見つめてたジョングクくんが
私を見る。

JK「飼いますか？」

「え…どこで？」

JK「ここで二人で」

「まさか」

…テレビに視線を戻したジョングクくんが「まさかって。どーゆー意味だよ」と呟く。

「…飼えないよ」

JK「なんで。飼えるよ」

「ジョングクくん、朝早いし夜遅いじゃん」

JK「二人でなら、出来るよ」

一瞬シン‥として
テレビだけがわやわやと騒がしい。

JK「ごめん。何でもないっす。動物飼うのは無責任じゃダメ。俺みたいな不純な動機は…ダメっす」

ってワインを手に取って
トポトポとグラスに注いだ。

「あ‥！うさぎで思い出した」

JK「ん？」

「ホソクさんのこと」

JK「ヒョンがどうかした？」

「ホソクさんがね。ジョングクくんに伝えてって言ってたんだった」

JK「俺に？なんすか。なんか怖いんすけど」

ワイングラスを持ちながら
くるんとした目を、ぱちぱち。
私もワイングラスを持って、ン～‥と悩む。

「なんだっけなー…ジョングクくんを追っかけてbarを出るときに言われたんだよ」

ジョングクくんはゴクンと苦しそうに飲み込んで、
片方の眉を上げた。

JK「ン。あれじゃない、次は二人で来いよ。とか」

うーん…
そんなのじゃなくて何だったかなあ、

ウサギ…ウサギ…
バニー……、バニー……？

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