俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ43)

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260 私からのキスページ43

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頭にコツンされた頭が
暫く私の手を見つめながら止まってる。
ねえ、なに考えてるの。って言えなくて、静かにジョングクくんの体に身をゆだねる。

重ねた手を離して「ハート、なくなったっすね…」ってまるで大切なものを失ったみたいに、呟いた。

「なくなったわけじゃないよ？ほらあるじゃん。色がついた」

お湯をすくった。

「形をさ、変えただけだよ。」

JK「変わらないで欲しい」

お湯をすくった手をニギ、と握って

JK「変わらないで、無くならないでください。」

私に向けて、そう言った。

ちゃぷ、と音がして両手を握られたら胸元に引き寄せて、四つの腕が二つの体の前で絡まる。

こんなに熱いのに寒くて凍えるみたいに、小さく小さくくっついて身を寄せ合った。

JK「ずっと…このままでいたいです…」

愛しい重さが背中に、心に、乗っかる。

JK「俺の傍から消えないで…」

「………」

JK「ずっと変わらないで、ずっと一緒にいたい、ずっとずっとです、何もいらないから…傍にいて…」

「ジョングクくんも私も変わると思うよ」

JK「嫌です。変わらない」

「変わるけど無くならない」

JK「今のままが…いい」

恋が愛になって、恋人が家族になる。
まだ経験が無いからよくわからないけど

「もっといいものに変わるんだよ。」

きっと、もっといい形の二人に変わってくんだよ。

ジョングクくんが、もう怖がらないくらい
ジョングクくんが、不安にならないくらいの二人に変われるんだよ。

ジョングクくんが…
不変だって笑えるくらいの形に変われる。

「最近わかったよ」

私の横顔を眺めるジョングクくんが少しだけ「ン、」と顔を傾ける。

「変化は成長だって、変わることは熟成だって、わかった」

人が変化するのは、自然な事。

「ヨナに言われた。変化はこわいって。…けど」

ジョングクくんだって
可愛い少年じゃ、なくなったじゃん

「二人でなら、怖くないよ。私はどこにも行かない。ジョングクくんと居る。私達…もっともっと信じ合えるように変わって、成長していける」

クルリと体をひねると、瞳を揺らしたジョングクくんが、少しだけ傾けた顔で私を見つめる。

「…だって相手がジョングクくんだから。」

…ジョングクくん

「愛してる。私だって…ジョングクくんが想うよりも愛してるんだよ」

見失わないで、捕まえてて
怖がらないで、見つめてて

重ねた唇を、信じててね、

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