俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ6)

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224 一緒に、恋。ページ6

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双子…！
急いでトレーナーをかぶってその中で「まだ気が早いよぉ！！」って叫ぶ。

顔をニョキと出したら赤くなったジョングクくんが「大豆牛赤身マグロ卵‥母体づくりには良質な…」とぶつぶつ呟いてる。

「…買い物、いく？」

JK「良質なタンパク質を買いに行きましょう！」

「タン…」

JK「調べます、調べて俺が作るんで、Aさんは子宮を冷やさない様に珈琲じゃなくルイボスティを飲みながら姓名判断の本を読んでくつろいでて」

「気が早いんだってば」

JK「責任と言う名の程よい圧が襲ってきてる。大人の男になってるっす！」

立ち上がって携帯を眺めたら「妊活、めにゅうっと。ほぅ…どっさり」と指を動かす。

「買い物準備だ」

JK「っすね！あ！はっ、忘…」

「ん？」

JK「洗濯干しましたっけ…」

「あ…！」

二人で走る。洗濯機を開け覗き込んで顔を見合せて笑う。仕方なくもう一度洗濯をまわす。
お互いトレーナーにパンツ一丁でやれやれと冷蔵庫を開ける。中を眺めて相変わらず終わってんなってうなずいて、ジョングクくんがペットボトルの水に手を伸ばす。キャップを開けたら自分より先に私に手渡す。

ありがと、と飲んだら次はジョングクくんが全部飲み干す勢いでゴクゴク。横顔を眺める…「ん？」と目だけで見られるとドキ‥として首を振る。そのままジョングクくんの視線が私の足に移る。
トレーナーは長い。けどズボンは履いてない。

ジ‥と足を見たら、プイッと背中を向けて水を飲みながら「何か…履いて」って小さく言った。

看病された日を思い出して恥ずかしくなる。と同時に自分達の変化を、ここまでの歩みを噛み締める。
やっと運命の人が現れ、結ばれ、最後の恋を手に入れたのだ。

だけど振り向いたジョングクくんは

JK「今日何日？」

「はつか？」

JK「じゃあ12月19日が、記念日っすね」

「記念日…なんか初々しい響き！」

JK「俺明日記念日だわー。ってちょっとダルそーに言う奴に憧れてた」

「アハハ、可笑しい」

JK「Aさん？。これから辛い事トカ…もっと幸せな事とか？いっぱいあると思うんすけど。今からやっと一緒に恋ができるっす」

今からが、一緒に…恋。
その素敵な言葉に胸が騒ぐ。

JK「スタートラインに立ちました。今日から同じ道。Aさんは最高の選択をしたって、何度も必ず思う事になるっす。思わせるから…ついてきて下さいね？」

空っぽのボトルのふちを咥えて、フフ‥って照れながら笑った。

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