俺達、ピュアに繋がりました⑥《 JK ver. スピンオフ/うその帰り道》 (ページ10)

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228 モア…kissme ページ10

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JK「のっ、日が明るいうちに帰って、気を付けて帰って、」

「大丈夫だってば。」

JK「電車は座って。席が無かったら」

「女の人の近くにいく」

JK「そう、それ。何かあったらすぐ」

「後輩くん呼べ。」

JK「そう、それっす。そいつの腕二度と使えないようにするんで。何かあったらすぐ俺に頼って。…行ってきます！」

「行ってらっしゃい！」

ジャケットの前を閉めながら玄関に走ってく。急いで立ち上がり追いかけた。
靴を履いたジョングクくんが振り返る。

JK「ハ！忘れた」

「何？」

JK「机の上のファイルとノート、キャリーのとこに黒い鞄も」

「とってくるっ！！」

走ってリビングに戻る。机の上のファイル、ノート…あった！！鞄…鞄、あった！掴んで玄関に走る

「あった！！これ！」

JK「それ、それっすナイスです」

鞄にファイルを入れながらドアノブに手をかけた。

JK「行ってきます！」

「行ってらっしゃい！」

JK「あ、忘れ…」

「何！？まだ何！」

JK「行って来ますの…」

急に掴まれた手を引いて、可愛い黒ずくめのジョングクくんが半笑いでくちぴの唇を、にゅ。と尖らす

JK「フフ、ん。ちゅー、」

キュンと耳が熱くなる。
尖らせながら、むふふと笑ってるジョングクくんを見つめて…つられて笑う、照れ笑い。

JK「はやく、」

肩に手を置いて軽く。
ほんとに軽く唇に触れた。

JK「……ワンモア、」

once…more。そう言ってふざける顔は
もう全然笑ってない。
肩に手を置いてチュ、と重ねる。

「……っ！」

離そうとしたのに顔を両手で包んで、きつく掴んで、離してくれない。掴んだ両手が私のアゴをグゥ‥と上げた。

んー‥と深くキスをする…

ぱちゅ。はむっ。とジョングクくんの唇が
私の唇を優しく、咥える。

耳にかかる吐息の中に言葉が重なった

JK「……ワン…モア。……kiss…me…」

ふざけてるのか、本気なのか。
もうわからない。

……はぅぅ、 ……極上に柔らかぃぃ‥

JK「離しちゃだめ…もっと…」

「…ん…ッ…」

これ以上、してはならない。トントン、肩を叩く。
ぎゅ…と抱き締められたら「ハゥ‥」って耳元に息がかかる。

JK「…行くっす…」

うん…

JK「離れたくないな…」

うん…。なんだか急に
すっごく寂しく…なっちゃった。

頬に当てた手の親指がほっぺをスリスリして「いってきます」と言う。待っててと言ってくれない背中が私を残して消えていった。

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