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「はぁ…」
SnowManが着用した衣装に汚れがないか等をチェックしつつ、一つ一つ丁寧にハンガーに掛け、それらをラックに纏めていく。
「………あぁ…」
*変な声じゃないです、ため息です
作業しながらため息ばかり。
「あ〜なんだかなぁ、もう…!」
頭の中、康二がいっぱいで苦しい。
自分が相当拗らせてるのはわかってる
このままだと本当にダメ人間になってしまいそうだ…
「どうしたらいいかわかんないよもう…」
手の中にある康二が着用したベスト。
ポスっと顔を埋めた。
「いい匂い…//」
ちょっとストーカー入ってきてるかも…そんな自分が心配になってくる。
「しっかりしろA!」
軽く頰を叩き気持ちを切り替えて、衣装を車まで運ぶ事にした。
ーーーーー
社用車のバンに衣装を積んで、運転席のドアを開けようとした時。
「Aちゃん」
「わっ!」
薄暗い駐車場で急に呼ばれ、びっくりした。
「よかった、まにあったわ〜」
言いながら、Aを押し除けて運転席に乗り込もうとしてる。
「俺が運転するから、Aちゃん助手席な」
「は?」
何で康二が運転を?て言うかまだ帰ってなかったんですね。
「てっちゃんには許可取ってあんで、オッケーや。オッケーカフ」
オッケーカフじゃねえわ…
でも、なんだか可笑しくて。
「ふふ…」
「お、笑った?君、笑ったねイイね〜」
ゴイゴイスーとかやり出すから
「あははは…」
さっきよりも声出して笑ってしまった。
なんでこの人ってこんななんだろう
なんかもう、敵わないや。
「笑った顔めっちゃ可愛いねん」
「……っ//」
不意にこっち向いて言うからドキッとする。
そんな事言うの、本当ずるい…
好きがとまらない
セーブしようとする気持ちとは裏腹に、どんどん好きになってしまう…
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作者名:ミズ | 作成日時:2024年3月24日 19時