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(回想)



朝イチから、大量のコピーと闘っている私の元へ
ユンギさんが近づいてきた



あ、コピー機使うのかな?





「なぁ、今日、飯行くぞ」

「へ?」




予想とは全く違う言葉がやってきた






「予定あんの?」


「いや、何もないです」


「じゃ、5時半に駅前のス○バで」




それだけ言って、仕事に戻って行った





え……ご飯?



なんで、ス○バ?



他の人は?





行けば分かるか……









何となく、誰にも言わずに

5時半に間に合うように仕事も終わらせ、

メイクも直して、ス○バに向かった








店の前から店内を覗くと

奥の席に座ってコーヒーを飲みながら、タブレットを真剣に見ているユンギさんが見えた





今日は早く会社を出たから、目を通さなきゃいけない資料を見ているんだろう






まだ2年目とは思えないほど、上司や先輩からも頼りにされ、
仕事を任されている







仕事が出来るうえ、男らしいし、
いつも、センスのある格好をして、かっこいい







ユンギさんは女性社員から、すごい人気があるのも知っている



でも、大学生の時から付き合っている彼女がいるらしい



無理もないよね






ふぅっと、ため息をつき、店内へ







「お待たせしてすみません」


すると、


「おっ!おつかれ。
お前もなんか飲む?」


って。






「まだ誰かしばらく待ちますか?」



待つなら飲もうかな……



「いや、誰も来ないけど」





ふぇ?ふたり?





「なんだよ、その顔……オレと二人じゃイヤっての?」





イヤじゃない事くらい、知ってるんだろう、ニヤッと笑って、



「じゃ、行くか」



って、ブラックのコーヒーを飲み干した









立ち上がると、


スマートに、しゃれたコートを羽織り、タブレットをVALENTINOのバッグに入れる







なんてかっこいいんだろうって、みとれていると、


「お待たせ」


って






きっと

今顔が赤くなってんだろうな、私

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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時

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