宅配便のお兄さん【JM】

ご褒美 ページ8

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暑い。相変わらず暑い。




パクさん、まだ夏休みかな。

相変わらずそんなことを考えてる自分が情けない。





あっ蛍光灯がパカパカしてる。
今朝からちょこちょこなってたな。





スイッチを何回か入れ直しても、変わらない。




どうしようかな。




今日に限って、ホソクさんは夏休みだし、他の社員もみんな外へ出てる。帰りは夕方だしな。




一番目立つところの蛍光灯だから、パカパカしてるとお客さんが来たときに目に入る。



蛍光灯も変えていない工務店って、、、印象良くないよね。




よし、外すだけでもやってみよう。








脚立を持ってきて、上ってみたものの、
けっこう高いな天井って。



脚立の上から2段目まで上がらないと届かないし。
高いところ得意じゃないし、、、そもそも外せるのかな。






JM「こんにちは」




「あっ、、こんにちは」



JM「荷物たくさんあるんでもう一回持ってきます。
　 ゆっくりで大丈夫ですんで」



「はい、すみません」




ゆっくり脚立を下りて、荷物を受け取った。





JM「大丈夫ですか？蛍光灯」




「パカパカしちゃってて、替えようと思ったんですけど」



JM「良かったら、やりましょうか？」



「えっいいんですか？！」






これは、超ラッキーじゃないか。



私やったことないんだよね。怖かったし。






「あっでも、仕事の途中ですよね」


JM「大丈夫ですよ。今日少ないんで」



「お願いしちゃってもいいですか、、、？」



JM「いいですよ」




そう言って、パクさんは手際よく脚立に上ったので、
私は下から脚立を抑えた。




近くで見ると、やっぱりムキムキだこの人。




上に伸ばした二の腕から肩の筋肉がすごい。




大きいな、やっぱり男の人だ。







下から見上げながら、ドキドキしてしまう。





JM「取れました。替えのやつください」



「あっはい」




JM「できましたよー」




脚立から下りてくるパクさんと、すごく接近してしまった。






汗がすごい。




たまらない、、、、








JM「あっ汗臭いですよねすみません」



パクさんの方から少し離れてしまった。


これ以上の接近は私がもちそうにないから良かったけど。






「ありがとうございました!すみませんこんなこと頼んで」




冷えたお茶のペットボトルを渡して、お礼をした。







１週間待ったら、こんなご褒美があるなんて。



パクさんの筋肉でしばらく生きられそう。

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