キム社長と秘書３

偶然 ページ21

YG「あ どうも」



NJ「どうも‥」




『こんばんは』





なんだろう。

別に悪いことをしてるわけじゃないのに

なんとなく気まずい。





NJ「では また」




冷たかった


笑顔だったけど、今のはあまり機嫌がよくないと思う。





先に帰って外食か、なんて思われたかな。


しかも他社の社長と。






ユンギさんとは、もともと知り合いだし

別に二人で会ってても問題ないと思ったけど


社長からしたら、あまり秘書として褒められた行動じゃないんだろうな





YG「いつもクールだなあの人」



『‥はい』




YG「でも、いい人なんだろ」


『はい。いい人‥ですね。よくしてもらってます』




YG「なんとなくわかるよ。言葉は少ないけど、

　 お前のこと大事にしてるんだろうな」




大事に‥‥はしてもらってると思う。




『そうですね。秘書としては』



YG「なんだよその言い方。1人の女性としてはって？」



『それは、どうなんでしょうね』



YG「ふーん なるほどね。お前が惚れるとはね」


『‥そんなこと言ってませんよ』





ユンギさんはいつも鋭い。

私の考えてることなんて、お見通しだ。





YG「俺と二人じゃまずかったんじゃないか？」



『大丈夫ですよ。社長は私には執着しないので』





自分で言って虚しくなる。



二度もあんなことをしたのに、

何もないなんて。



それって もう先の展開はないってことなんだろうと

わかってるのに、いつまでも気持ちは変わらない。






YG「うまくいくといいな」



『ハハ どうでしょう』




ユンギさんに送られて、家に帰った。




社長は一体 どう思ったんだろう。

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